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故郷の家へ
認知症介護【83】
2006年6月7日「
お世話様でしたぁ〜〜!」身支度が終わり、出かける前にババが元気よく挨拶をした。
「誰に言ってるの?」「
うん、トイレに・・ねっ!」「えぇ〜〜?またここに帰ってくるんだよ?!」すっかり家に帰るつもりのババをがっかりさせた。完全に自分の家に帰りたいモードになってしまったババ。
そのババの心に拍車をかけたのが6月4日先に帰ったヨシキの言葉だ。「早く帰ってきてなぁ、オカン!オカンがいないとやっぱ寂しいよ。」
ババはこう言っていた。「
屋敷に家を建てたい。小さくてもいいから家を建てて人並みになれたら、もうあそこ(あの世)へ行ってもいい・・・。」昔は貧しくて苦労したけれども、何とか今は人並みになったのだと皆が認めてくれ、一旗あげたのだと満足できたらもう思い残すことはないというのだ。ババのその想いを受け止め、しかしかなえる事はできない私達。実現できないと知ったババは今度は遠く離れた我が家と息子へ想いを寄せる。
舗装のされていない石ころゴロゴロの坂道。木や草が生い茂り、もはや進入不可能となっている屋敷をババに見せるために、ババの想いを背負って甥が進む。甘えることを知らない不器用なババは背中を後方にのけぞらせ、甥に倍の負荷をかける。
2006年06月09日 | 認知症介護・日常_1 | トラックバック:0 | コメント:0
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