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「さくら園」 通園復帰の日
認知症介護【56】
2003年4月5日(脳梗塞後17日目)何とか身支度をし、お弁当を持ってババと私は「さくら園」へ出発した。
ババはシルバーカーを押し、私はリハビリだと思い、それを見守りながら並んで歩いた。出発早々ババはどうもシルバーカーをうまく握れないことに気付く。右手は問題ないが左手は持ち手ではないところを握りしめている。右手と左手では高さが段違いになっていた。手を添えて通常の状態に戻しながら進んだ。左手はかなりの力が入っているみたいだ。
<ババは軽かったからこれでよかったのかも知れないが、後日私は片麻痺がある場合、シルバーカーを使用すべきではないと知る。麻痺側に傾いてしまうので危険なのだ。>カーブの所にさしかかった。ババがそのまま進もうとするので、「お母さん、左に曲がろうか?」と声をかけた。・・・ところが反応しない。「お母さん、左よ、左!」ババは立ち止まって困惑している。え〜〜!どうしたの?・・・何とババは右と左がわからなくなっていたのだ!やむなくその度、右と左を確認し、誘導しながら歩いた。
そして並木の続く歩道に入った。な・な・なんと!!今度はババが左脇の木に突進していく。間に合わなかった。シルバーカーと木の正面衝突。ババは特に左側が見えないようだ。視野障害を起こしていたのだ。(約2ヶ月半後の6月18日に精密検査を行った結果、左右ともかなり広範囲の視野狭窄があることがわかる。おまけに視力検査も「数字にならない視力」との検査結果だった。)

やっとの思いで「さくら園」に到着した。ババと2階まで一緒に上がり体操室へ送った。その後私は園長さんと看護士さんに面談をお願いした。脳梗塞発作時からのこと、今の健康状態、認知症状、ババが「さくら園」に来たがっていた事、早期に回復させたいこと、当分私が送り迎えをする事などをお話した。ババの望みをかなえたい、問題はあるかも知れないが「さくら園」に通わせて下さいとお願いをした。急性期なので断られる不安もあった。しかしお2人の返事は私を心配させないようにと配慮されたとても暖かい言葉だった。
この日から「さくら園」の職員の方や同じく通園されている皆さんに見守られながらババの通園が始まったのである。
2006年04月16日 | 認知症介護・日常_1 | トラックバック:0 | コメント:0
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