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介護用品 「呼び出しコール」
認知症介護【30】
ババがまだ70代の頃から我が家には水銀血圧計、電子体温計、ポータブルトイレ、尿器、吸入器、呼び出しコールなどが揃っていた。思えば早々と準備したものだが、吸入器と尿器以外はけっこう出番が多かった。今では完全に必要不可欠なものになっている。ポータブルトイレは広く場所をとるので、使用しないときは粗大ゴミみたいな存在だったが、退院時は準備してあって本当に良かったと思った。「呼び出しコール」は、絶対必要である。緊急時、歩けなかったり、声を出して家族を呼ぶことができない時などその役割は非常に大きい。ババが胸痛発作におそわれた時も私達は「呼び出しコール」でババの部屋にかけつけた。
ところで、最近のババは少々気分が悪くても、コールはせずに階段下から2階を見上げて遠慮がちに私を呼ぶ。「
アマー!アマさ〜ん!」「具合が悪いときは動かずにピピピピピを使って〜」と言っているにもかかわらず・・・である。あのとき以来・・・。
「ピピピピピー」「どうしたの?」「
うん、ほれ、おもしろいテレビやってるよ!」
「ピピピピピー」「どうしたの?気分悪い?」「
ちょっと退屈したもんだから・・・」
「ピピピピピー」「
静かだからいないのかと思って・・・」「・・・」
「ピピピピピー」「
お茶がほしいなぁーと思って・・・」「・・・」
いつの間にか緊急時用の「呼び出しコール」は、退屈しのぎに「アホ嫁」を呼び出すための「リモコン」になっていたのだ
。

ヨシキと2人で2階にいる時、たいがい降りるのは私だ。

だが、時間によっては熟睡していることがある。コールは早い時間もあるが、夜中にも鳴る。その時はヨシキが降りてくれる。
の・だ・が・・・。彼は実に真剣でまじめだ。ダダダダーと1階に駆け降りる。「ピピピピピー」「オカン、どうしたんや?」「
ぁ・・・降りてこないからどうしたのかなぁ〜と思って・・・」「ピピピピピー」「オカン!具合が悪いのか?」「
ん・・イヤ・・アノ・・その・・・」

そしてついに切れた!・・「
い・い・かげんにしろーー!もう呼ぶな!」「
しようもないことで鳴らすなー!!」 ババが思いっきり小さくなる。スゴスゴ・・・。
実はコールの
乱用がたたって、ヨシキの怒りをかったのである。いわゆる
狼少年(婆さん?)というやつである。
2006年03月09日 | 介護用品 | トラックバック:0 | コメント:2
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