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無償の愛
認知症介護【134】
ババの口癖は「
あ〜〜早く田舎に帰りたいよう〜!」だ。
ある日、続けてぽつりと言った言葉がある。
「
でも、田舎に帰ってもお父さんもお母さんも、おばさんももういないのにねぇ・・・。」 ババにとっておばさんは「大切な存在」だった。
伯母・・・私の伯母も昨年亡くなった。
まっ先に「無償の愛」という言葉が浮かぶ。
血のつながった存在の大きさ、そこに居ないことの寂しさ。
帰省すればいつも「遊びにおいで」と声をかけてくれた。
当たりまえのように、その言葉を聞きとめ、他の用事を優先させ、
義務感にせきたてられるように叔母の家を訪ねたものだ。
特別仲が良かったわけではない。
口答えもし、けんかもし、けっしてかわいい姪ではなかった。
それなのに、心の中を風が吹き抜ける。
子供の頃、お正月に家にきてお年玉をくれた。
成績が良かったりすると喜んでほめてくれた。
例え、他人が受け入れてくれないようなことがあっても
その手をつきはなすことはなかった。
日々の生活に追われ、いつか恩返しをしよう、何かしてあげよう、
ゆっくり語らう時間を持とうという気持ちを「いつか」に棚上げしてきた。
今、後悔している自分がいる。こんなにも大切な存在だったことにすら気付いてなかったのだ。
娘さんに会い、その気持ちを伝えた。娘さんの笑顔や仕草がおばさんにそっくりなことを改めて知る。
これからもやってくるであろう「無償の愛」をそそぐ人たちとの別れ。
耐えられる自信がなくて、その時を恐れている自分がいる。
2008年02月11日 | 認知症介護・日常_1 | トラックバック:- | コメント:0
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