[介護ROOM-認知症の介護&憩いのひととき-]HPへ
スキンシップ
認知症介護【115】
スキンシップ(肌と肌との触れ合いによる心の交流)は人の心をとかしてくれる。
ババは私の帰宅が夕方以降になると機嫌が悪くなる。「ただいま〜」と玄関の戸を開け、部屋をのぞくと鬼のような形相のババがベッドに座り、こちらをにらみつけている。「もうー耐えられない!こんな生活!こんな思いをするくらいなら田舎に帰る!!もうーー嫌だ!嫌だーーー!!他の家はみんな夕食の時間で、主婦はみーーんなこの時間には家にいるのに・・・うちだけは!!」といいながら、その辺の物を投げまくる。どうも夕方1人で家にいると、見捨てられたようなみじめな気分になるらしい。「夕暮れ時」という時間はくせものだ。おまけにおなかも空くので完全にババは「短気モード」になっている。それはそれはもう火山が噴火したかのごとくの勢いだ。
でも私はあっという間にこの噴火を鎮める必殺技を知っている。「抱きついて」しまうのだ。ババ達の年代は(?)スキンシップに不慣れなように思う。特にババは手を握られることも嫌いで、私がふざけてどこか触れると嫌悪感をあらわにする。「
人をおちょくらないで!」と寝言でも文句を言うくらいだから本当に嫌なのだ。それでも、ババが爆発している時ババにピタッとくっついて座り、肩を抱いたりしてスキンシップをはかるとみるみる機嫌はなおっていく。「もう夕ご飯にしよーかー?」と聞くと「
そうしよーか・・・!」と立ち上がり何事もなかったかのように食卓につく。
6月に帰郷した時、大好きな伯母が入院後(認知症介護【82】)様子が変わったということを実母から聞いた。食事も病院から出される食べ物には「毒が入っている。私を殺そうとしているんだ!」といっさい口にせず、妹である実母が菓子パン等を持参しても細かくちぎり、毒が入っていないか確かめる。他の食べ物も同じようにチェックをし、結局は食べない。点滴はしているものの、だんだん衰弱し、このままでは死んでしまうと実母が嘆いた。
驚き、心配になった私は実母と同じように何種類かの飲食物を持参し伯母を見舞った。大切な・・・ずっと私達家族を助けてきてくれた伯母の痩せた姿をみた途端、涙が出た。肌と肌の触れ合いは自然に出た。持参したパンを食べ始めた伯母を見て隣の患者さんの家族が驚き、喜んでくれた。その後、周囲が根気よく見守り、少しずつだが心身共に回復に向かっている。近く退院予定ということだ。
私はかなり近い身内に対してスキンシップができる自信はない。慣れていないからだ。それと嫌いな人に対しても・・・。ただ「ここにいるよ。心配しなくていいよ。大好きだよ。」という思いを込めたスキンシップは不必要な壁を取り払い、心をとかすのだと思った。
2006年09月23日 | 認知症介護・日常_1 | トラックバック:0 | コメント:10
▲ページトップに戻る
スキンシップは人の心をとかす、
そういうことが言えますね。
ババ様の黄昏症候は、私の子供のころを思い出させてくれました。働いていた母の帰りが遅く、お腹もすいて心細くなってくると、一刻千秋の思いで帰りを待ったものです。
疲れて帰ってきた母の姿を見てホッとしたものの、自分から出て来た言葉は、何で遅かった!というもの。
安心が、うらがえってしまうんですね、
だからほっぺをなででもらったり、肩を抱いて貰ったりするとそれだけで収まってしまう。
不思議です。checyan様がお母さんになってきたということでしょうか、ね。
今日は懐かしい昔を思い出させて頂きました、ありがとう。
さすが〜♪
スキンシップが良いのは頭の片隅に有っても、実際に行うのは勇気がいります。
小さな子供には出来るんですけど・・・
でもこんなに効果があるんだったら頭の片隅ではなく、まん中にドンと置いておきます。(^O^)
【2006/09/23 18:29】
| sakura [
編集]
>にんじんクラブ 森さん
そうっかぁ〜・・・
表現は派手だけど
ババの感情は特別なものではない・・・
そういえば・・もしかしたら誰もが
思い当たるごく普通の一コマ。
↑というふうに思えました。
目が覚めたような感じです。
ババは母親を求める気持ちがとても強く、
寝起きに「お母さんはどこに?」
と今でも聞くぐらいです。
時に壁にかけてある母親の写真を
じっと見つめています。
「お母さん」になろうかな〜ぁ・・(^・^)
追)あやちゃんさんが早く快復されますよう!気になっています。
>sakuraさん
勇気・・いりますよね。ちっちゃい子には何の苦もなくできますが、あの人と・あの人と・あの人には絶対できない〜〜なんて思っちゃたりします。本当にできないかはどうかは別ですが・・・。
その人との間に長い時間をかけて出来上がった「関係」も影響するかも知れませんが、心の底でみんな温かさや安心を求めているんだなって思います。うん、絶対「効果」あります!(心の)道に迷ったら、おすすめ♪
【2006/09/24 03:28】
| chicyan [
編集]
すごいですね。胸が熱くなりました。
私も試してみようと思います。私は男だから、どんな反応を示すかな?
でも、どんな時にする?
母が「キレル」のは最近は見られなくなったけど、夜に寝る時に「あんたはどこで寝るの?」「一人じゃ淋しいね」とか言いますが、そんな時?
一緒にテレビを見ながら肩を抱いてあげるとか?
ちょっと考えてみます。
Chichanさん、ありがとう!
chindon さん
お母様の仕草は本当にうちの母と
似ています。
「どこで寝るの?」と聞くところとか等々・・・。
主人も時々スキンシップを試みていますが
母は照れるようで少し引きます。
それでも、満更でもなさそう・・・。
嬉しそうですヨ。
「安心」できることが一番かなぁ〜なんて
思っています。
(息子さんだと、本当に照れくさいですよネ)(^・^)
【2006/10/04 17:33】
| chicyan [
編集]
いいお話を書いてくださりありがとうございます。
ばばさまは寂しいのです。
手を握って、じっと目を見る・・・
それだけでも癒されますので落着きますね。
お試しあれ
【2006/10/04 21:31】
| 水木 [
編集]
ババ様、その後いかがですか?
朝夕 気温が下がり出しましたが、お変わりはありませんか?
私も無事帰ってきました。やはり家がいいです。嬉しくてはしゃぎすぎて、叱られてしまいましたが・・。
やっぱり、馴染みの風景が安心するのですね。ババ様も私も。
>水木さん
手を握り・・・今日もピシッ、パシッと
ババにたたかれてしまいました。(^_^;)
自分で「降りてきて」と私を呼ぶのですが
「チーが降りてくるとろくなことをしない!」と
ブツブツ言っております。。。
矛盾しているみたいですが
手を握られるのは大嫌いなババが
それでも安心を求めているのは
まちがいないです。(^・^)
>にんじんクラブ あやちゃんさんへ
馴染みの風景のどまん中へ・・・
おかえりなさい!
きっと首を長くして待っていた方が
たくさんいらっしゃると思います!
高齢のためでもありますが、
体調の変化、環境の変化と
ババもなかなか忙しい日々を
過ごしています。
昨日はババが動揺する事があり、
(記事に書きますね。。。)
つい先ほどまで一緒に寝ていたのですが、
少し落ち着いたようです。
季節の変わり目、あやちゃんさんも
体には十分気をつけて下さいネ。
【2006/10/05 01:34】
| chicyan [
編集]
>10/05 23:45 さんへ
ありがとうございます m(__)m
【2006/10/06 04:06】
| chicyan [
編集]
>10/07 20:48 様
遅くなりましたが、コメントをありがとうございました。今は落ち着かれましたでしょうか? お疲れがでませんように。(*^。^*)
【2006/11/11 08:37】
| chicyan [
編集]
▲ページトップに戻る
トラックバックURL
http://chicyan.blog51.fc2.com/tb.php/119-5509a6ed