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落胆 〜帰郷の思い出(4)〜
認知症介護【99】
2006年6月29日私の中の「未練」と「希望」はあっさりと打ち砕かれ、落胆へと変わった。
いよいよ家に戻る日が近づいていた。3日後には故郷を後にする。ババが行きたい所には一通り行ったし、会いたい人にも会った。本当にもうこれでいいのか?ババが再度帰郷できる日はやってこないかも知れないのだ。
私はユキオさんから車を借りた。私の頭の中に消化できずにいることがある。ずっとババに聞かされてきたババの若かった頃の生活・思い出。ババがババの両親や兄弟と過ごし、畑仕事をし、初恋の思い出もあるその「場所」をまだ肌で確かめていない。このままだとババが心で感じ、持って帰れるものが何もない。ムダかも知れない。でも、もう一度行ってみよう・・・

実家のあった場所に降り、歩き、それでも思い出をたどる事ができなければその時にはもうあきらめよう・・・。ババと私は甥の土地に到着し、車を降り、歩いた。「あの辺りに井戸があったんでしょ?」と私が聞き、そしてそれだけで終わった。きれいに整地された土地はババに何も話しかけてはくれなかったからだ。
2006年07月18日 | 認知症介護・日常_1 | トラックバック:0 | コメント:0
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