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小さな恋人
認知症介護【130】
ババは一時期田舎で一人暮らしをしていた。
その頃、時々遊びに来た男の子がいた。
その小さな客人は、家人の都合などおかまいなしに登場した。
例えば入浴後、着替えをしている時などにも・・・。
ババはその頃も“高齢”だったので、まぁ…ねぇ…
心ときめくロマンスとは程遠い出来事だったのだが・・・。
いつの間にかその子が可愛くて、その子に魅せられて
その子が大好きになったババ。
「
あの時は楽しかったよ。幸せだったねぇ」と思い出す。
田舎を離れても何かと気にかけ、交流を続けた。
その子も今は大学生となり、親元を離れたそうだ。
明け方、当時の夢をみているのだろう…。ババの寝言が始まった。
起きているのか、寝ているのかわからない不思議な世界。
その奇妙な世界−現実と夢の境界−で、ババと私の会話が成立する。
今朝の突然の問いかけ(男の子へ)に、思わず答えてしまった。

「
**ちゃん、自分の生まれた年を知ってる?」
「
うん」
「
じゃあ、まず**ちゃんから言ってごらん」
「
昭和*年*月*日」
(つい、自分のことを...)
「
そう、ばぁさんはね、大正*年*月*日」(うん、まちがいない。でも自分のこと“ばぁちゃん”じゃなくて“ばぁさん”って言うんだ。)
「
学校で成績はよかった?何番?」
「
う…んと…1番!」(デタラメ)
「
それはすごいねぇ!級長とかしたことあるの?」
「
?う・ん…」(級長?)
「
へぇ〜、それは大したもんだねぇ。
ばぁさんの姉さんもねぇ、横浜にいるけど、頭がよかったんだヨ」
「
ふ〜〜ん。」
「
ばぁさんの成績はねぇ、中?等ぐらいだったかねぇ…。」
「
あハハ」(正直なババ…)
「
今、何年生?」
「
お母さんの名前は?」
「
うぅ…ン…」
「
知らないの?あら、それはいけないねぇ…。」
「じゃあ、お父さんの名前は?フ・・ん?」
それじゃねぇ、明日紙に書いておこうねぇ。」
「
ばぁさんのお父さんはね、***という名前でねぇ
学校の先生をしていたんだよ。」
2007年11月26日 | 認知症介護・日常_1 | トラックバック:- | コメント:2
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