認知症(脳梗塞後)介護の体験記。
認知症の進行予防・楽な介護が目標です!
★はじめに★ブログ開始にあたって
ゲームのリハビリ効果
認知症が進行したかのような(認知症介護【112】)ババの症状は結局「脱水」の影響だったらしい。「脱水」だけでなく、「風邪」や「下痢」等体調の変化によっても認知症状が出てくるが、原因となる疾患が治れば、認知症状も回復しますよと専門医より説明を受けた。認知症の進行を心配して9月に受けたババの認知スケールによる現在の状態は「中等度」。ババの場合、やはり心疾患の悪化と脳梗塞の再発作が認知症の進行に大きく影響するのだろう。体調管理が一番大切だと思った。
さて、帰郷後、自宅に戻ってきてから体調を崩していたババは「脱水状態」を経て回復するまで7月以降約3ヶ月を要した。体調と天気を見はからい、10月19日私はババのためお弁当を作った。いつものように朝食後横になっていたババは、「出かけるよ」と言われ、気乗りしない様子で渋々起きた。「どこに行くの」とブツブツ言いながら出かけた先は本当に久しぶりの「さくら園」。今年になってから数えるほどしか行っていない。
受付で挨拶をして2階へ。まず体操・ゲームだが、病み上がりで心配だったので、私も体操室に入らせてもらった。顔なじみの皆さんがババに声をかけて下さり、嬉しそうだ。だんだん元気が出てきた。体操の時は適当に体を動かしていたが、次のゲームになった途端、ババの目の色が変わってきた。輝き、活き活きとし輪投げを始めたのだ。得意だとは言っていたが、本当に上手だ。(距離のハンディはもらっている) 終了した時の順位は何とトップ!なるほど・・・「疑うなら、ゲームの時に一緒に入って見て!」と以前から私に言っていたわけだ。
「子供の頃、頭は悪いし、芸事も何もできなくてねぇ・・・」と日頃「できない事」を自慢しているババ。大人になっても、余裕がなかった生活の中で「遊ぶ」ということに不慣れだった。シルバーの年代になりやっと出あった遊べる場で、思いがけずゲームが上手だと気づき、褒められ・・・今の生きがい・楽しみになった。そういう場面を家族にも見てもらいたかったのだろうなぁ。
一緒にゲームをしている方達もまた人生経験豊かな大先輩たちで、お互いを褒めあい、楽しみ、幸せな気分にひたれる空気をつくり出されている。にぎやかな笑い声の中で次の順番を待ちきれないババが早々に腰を浮かし、立とうとする。その後、スタンバイしたババの着衣が乱れていることに気づいて直そうとした私を知らない方の手が止めた。「いいから、いいから」と優しい目が語り、ババがここで包まれていることを知る。
2日後、同様に私はババのゲームを見学していた。この日は「グランドゴルフ」だったが、思いがけないババの姿を目にすることになる。私はびっくりして目が丸くなり、「唖然」とした。言葉も出ず、その姿はしっかりと頭と目に焼きついた。
何と!ババは1回目打った球を杖なしでトコトコと追いかけ、その玉をかがんで拾い、固定するとまた的の中を目掛けて打ち、そして入れたのだ。家の中でも杖を使って歩き、イヤイヤ、ほんの少し前まで脱水状態で「ハぁハぁ」とベッドに横になり、起きてトイレに行くことすら大変で・・・私はその姿を見てきたのだから・・・。
さすがに疲れたようでゴール近くの椅子に座り、「ゼイゼイ」が治まってから戻ってきた。皆さんと同じ5セットをこなすのは無理で、両日とも4セットで切り上げたが、足腰を動かし、気分的にも楽しく、活き活きとさせるゲームの効果を改めて感じさせられた。心疾患のある人の場合、必要以上に興奮させ、悪影響を及ぼす場合もあるということだが、ゲームをしているババは本当に楽しそうだった。
2006年11月08日 | 認知症介護・日常_1 | トラックバック:0 | コメント:6
待ち望んだ温泉

10月29日の定期検査(心臓超音波検査等)終了後、主治医から「あれだけいろいろな事(旅行等)があったわりには、変化(悪化)ないですね。」と言われた。「そうですか?!あぁ〜良かった!じゃ100歳まで大丈夫ですね。」と答えた私に「そうは言っても、心臓が良くなったとか、治ったとかじゃないんですよ!!当分、旅行は・・・ね。」戒めるように先生。が、しかし...。実はその翌日既に1泊2日の温泉行きの計画が立てられていた。
翌日私達家族は、ババの大好きな温泉目的の旅へバスで出発。せっかくだから当日、ランチを現地でとり、その後ゆっくりとお風呂へ入り、そしてゆっくりと美味しい夕食を・・・の予定だった。あぁ〜きっと・・・どれほどゆったりできる、素晴らしい1泊旅行になることか・・・!
1日目の現実・・・その日目的の「入浴」はできず、ババは一晩中トイレ通いで忙しく、持参した下着とリハビリパンツ(合わせて10枚)は底をつき、ヨシキと私は寝不足でフラフラ・・・で終わった。
まずはババ。往路のバスの乗車予定は1時間余。乗車前に尿意を確認したが、ババいわく「出してと言われても、出ないものは出ない!」 残念ながら車中で尿意を覚えたようだ。結果、ババにはこの時間が負担になった。
用心のためにリハビリパンツ(通常は使用しない)を着用していたが、我慢していたババは到着直後トイレへ駆け込んだ。この時点でババの頭の中には「本当に長い、遠い距離」というイメージが固定してしまい、疲れきってしまった。自宅を出発してからだと約2時間半ぐらいになるので無理もない。
そして私。久々に食事による苦痛、吐き気を味わった。食べ過ぎることはよくあることだが、実は食い意地が張り、それを超えてしまったのだ。
その日13:30分頃のランチは「バイキング」。満腹のおなかに更にババの残したものを口に入れ、気持ち悪くなりながら最後のデザートを口に入れ、部屋に着くとババは疲労、私は吐き気でダウン。夕食は3時間半後の18時。恐怖の時間が刻々と近づいてくる。結局1時間前にフロントに電話、夕食の時間を19時に変更してもらう。旅行先でこれほど食事の時間が「待ち遠しくない」のは初めてだ。ヨシキに言われた言葉は...(省略)
とうとうこれ以上は引き延ばせない夕食タイム。レストランに着席した私達の目の前に会席料理が並び、ババは目を丸くした。ウェイトレスさんがくる度に「一体どうしたことなの?今日は何の日?こんなにいっぱいのご馳走!」「ほ〜ぅ!わぁっ〜・・・!」と感激し、尋ねる。ウェイトレスさんもにっこり。私にとっては、このご馳走が台無しになったのは言うまでもないが、ババは何事か、どこにいるのかわけがわからなくなってしまったようだ。私達に「ここはどこなの?私達はいったい今どこにいるの?」と聞くようになった。
近年、ここは年に1回位の割合で訪れている。翌朝までババはあんなに望んだ温泉地に来ていることがわからず、度々どこにいるのかと尋ねた。せっかく来たのに、いったい何をしに来たんだろう。ゆっくり、のんびりするどころか、体調が悪く、最大の目的である「お風呂」にも入っていない。部屋の様子も変わっているため、ババは混乱し、トイレの場所をその都度確認しながら夜の時間は過ぎていった。
2日目、朝食前にババをお風呂に誘った。やっと念願かなって・・・だ。先客と入れちがいになり、浴場はババと2人の貸切。「あ〜〜!やっぱり気持ちがいいねぇ〜〜。」疲れも吹き飛び、朝食をすませ、またバスで帰路へ。「来る時のバスの時間は長かったねぇ〜!」と言いつつも、「食事だけじゃまた行きたいとは思わないけど、温泉があるからやっぱりいいねぇ。」と今度は長く感じなかったバスの中でババは「よかったねぇ〜!」を連発した。
2006年11月15日 | 認知症介護・日常_1 | トラックバック:0 | コメント:8
楽しいおしゃべりはいかが?
2006年11月28日 | 認知症介護・日常_1 | トラックバック:0 | コメント:2

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