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花嫁の付き人
認知症介護【93】
幾年も逢ぬ友に 今日逢えて
話つきず時を忘れ6月22日、カネさん(89歳)からカネさんの想いをしたためた色紙を頂いた。
偶然にも実母とババに共通の知人がいることがわかったのはその前日のことだ。実母がその知人(カネさん)に電話をし、ババとカネさんは再会を果たした。実母は若い頃働いていた紡績工場でカネさんと一緒だったといい、ババは同じ村の幼なじみということだった。
私と実母とババの3人でカネさんのお宅を訪ねると、カネさんはとても喜んで迎えてくれた。カネさんは本当に若々しく、その動きはとても89歳とは思えなかった。昨年88歳になるまで日本舞踊を教えていたということで、今も個人的な指導の依頼があるという。
そのカネさんとの会話の中で私達は思いがけない話を聞かせてもらうことになった。何と、ババの結婚式のとき彼女はババの付き人だったというのだ。ババの花嫁衣裳は黒留袖で、カネさんは訪問着を着てババに付き添ったという。その頃(昭和24年頃)留袖を持っている人は少なく、カネさんはババに自分の留袖を着付けたそうだ。両親がすでに亡くなっていたババだが、結婚式は兄弟や親族が婚家までの道のりを行列をつくり、歩いて進んだという。

カネさんは何でもできる器用な方で、とっても目の綺麗な評判の美人だったとババが言う。カネさんがメガネをかけていたので初めは目の前にいる人がカネさんだとはわからなかったようだ。だが、話をしているうちに昔がよみがえってきた。ババの体調が少し悪くなり、名残り惜しく思いながら結婚式の付添いをしてくれた幼なじみの家を後にした。
2006年06月30日 | 認知症介護・日常_1 | トラックバック:0 | コメント:2
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