[介護ROOM-認知症の介護&憩いのひととき-]HPへ
「認知症」それとも「うつ」?
認知症介護【49】
2003年4月4日(脳梗塞後16日目)脳梗塞後に出現した症状は初めは「痴呆」だと思っていた。だが退院後次々と出てくる症状はどう考えても普通ではない。左手とおしゃべりをし、衣服をまともに着ることができず、テレビをみなくなり、「何もできない」と言う。ババを社会活動の荒波に押し出す前に、この症状が「何者」なのか確認しておく必要があると思った。

「☆☆クリニック(神経科)」のドアを開けた。コンクリートの打ちっぱなしの壁、静かに流れるBGM、観葉植物と本を置いてあるボックス、三方に配置された椅子(その配置は微妙にずれていて患者同士の視線があうことはない)。
広いわけではないが落ち着ける空間だ。受付の左奥のドアを開けると診察室になっている。その部屋には弧を描いたカウンターと椅子がおいてあり、ちょっとしたカフェ(?)風だ。そこで私服のドクターが迎えてくれた。
わけもわからず連れて来られ、やや不機嫌のババと私は並んで座った。脳梗塞発作時から現在までの事を説明する。現在のおかしな行動・症状、これから「さくら園」への通園、「デイサービスの利用」などを考えていること、多くの人の中にババを1人で入れる不安等心の中にある心配を全てはきだした。
全て聞いてくれた上で先生は言われた。「
お母さんがおかしな格好で道を歩いていたり、左手と話したりしていたらどなたかに迷惑がかかりますか?」「・・・・・・」 脳梗塞後まだ日も浅く、命にかかわる様な重篤な状態ではなくて本当によかったですねとそんな風なことを言われて私はハッとした。何だか自分が並べた言葉の全てがあまりにもちっぽけなことのように思われた。病名もつかず、もちろん薬も出ず私達はクリニックを出た。
「精神科」をさがすにあたり、知人によい所がないか聞いたことがあった。そして保健所に行き尋ねた。「充分に話を聞いてくれ、評判のよい精神科はないですか?」もちろん保健所は特定の医療機関を推奨することはしなかったが、いろいろな方向からの質問と回答で感触を得た。偶然にも「ここだ!」と思った所が知人の勧めてくれたクリニックだった。そしてその感触は確かなものとなる。私達家族にとっては素晴らしい精神科医との出会いとなった。
2006年04月05日 | 認知症介護・日常_1 | トラックバック:0 | コメント:2
▲ページトップに戻る