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減り行く「思い出」
認知症介護【47】
ババと苦しい時代を共に生きてきたババの兄嫁が2006.3.27他界した。田舎に帰りたい、帰りたいと言い続けているババ。ババの年代ともなると同じ時代を共に生きてきた人は多くが亡くなり、世代は代わっている。そんな中でいつも帰郷を笑顔で迎えてくれた一つ年上の兄嫁の存在は大きかった。
悲報を聞いたババが開口一番に言った言葉「
もう少し待ってくれたら・・姉さん。もういっときしたら・・会えたのに・・しようがないよね・・みんないずれは行かなければいけないところだからね・・」ババはそれ以上は語らなかった。それがよけいに痛々しい。
「告別式はヨシキに行ってもらおうね。

ババは体調のこともあるから・・・」「
そうだね。私が行くとかえってみんなに迷惑をかけるしね。」とあっさりとうなずく。でもしばらくすると「
私達の喪服の準備はできてるの?」このやり取りを何回か繰り返した。
ババの気持ちを考えるとすぐに連れて帰れないことが苦しい。ババを連れて帰るとき、私達には相当の覚悟が必要だ。主治医も難しい顔をする。亡き母が眠る地へ帰りたいというババ。「
私だって寂しいんだヨー!お母さんのことを考えると・・・」最近すぐには帰れないと伝えた私にババがつぶやいた。ババの心の中にあるババの母親への想い。ババと母親の関係。近頃それを話してくれたのだがその矢先、いろいろな思い出を共有できる人が亡くなってしまった。
故郷からババの思い出と思い出の場所がどんどん減っていく。ババの帰郷が実現したとき、そこにどの位の思い出の形が残っているのだろう・・・。
2006年03月28日 | 認知症介護・日常_1 | トラックバック:0 | コメント:0
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