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「ヘルプ」と「感謝」
認知症介護【44】

2003年3月30日の「米寿祝」は無事終了した。脳梗塞で倒れてからわずか11日目。今思い返しても本当によく開催できたものだと思う。内輪だけということで出席者数は子供も合わせて35名。
先日その時の集合写真をババに見せた。感動!した。細かいことは忘れていたが、この宴席をババは覚えていた。
そして花に囲まれた自分の写真を見て「
なんでこんなにボーとした顔をしているのかねぇ〜?」と不思議そうに言った。青ざめた無表情のババのスナップ写真は、あの時のババの状態そのものを映し出していた。
ババは過去を忘れることも多く、失望することも度々。だが確かにババの頭を刺激していたのだ。ババの記憶のページに残っていたことで、「米寿祝い」を決行した私達の想いが報われたような気がした。
思えば参加した人達の「想い」によって成り立った「席」だった。
なぜかこの時参加してくれた方の中には事情を抱えている人が多かった。家族の重い病、自身の退院直後等等。参加そのものが通常は難しかったはずなのである。また「ババ」の祝いだからと、このような場所が苦手な方が喜んで「出席したい」と言ってきてくれた。
そして祝いの前日までの準備・・・あまり日もなく、ババのフォローをしながらの諸準備は意外と手間暇のかかるものだった。今思い返しても私達夫婦だけではとてもなし得なかった。できたとしても、どれかを省くかイライラでヒステリーを起こしていたか・・・だろう。それは当然ババにも悪影響を与えてしまっていたと思う。夫は昼間仕事だったし、細かい準備の多くを私が受け持たなければならなかった。窮地を救ってくれたのは、退院直後よりずっと関わってくれたユリさん・早めにきてくれた妹母娘である。
平常だと自分達だけで生きていけるという感がある。ヘルプは必要ない。でもヘルプは必要なのだ。やっぱり人間一人じゃ生きていけない。自分達家族だけでも生きていけない。脳梗塞後11日目に心に残る素晴らしい「米寿祝い」を決行できたのは参加してくれた人、準備を手伝ってくれた人、みんなの「想い」のおかげだったことを改めて思う。
2006年03月24日 | 認知症介護・日常_1 | トラックバック:0 | コメント:2
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