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ババの「ストレス」と「拘束」
認知症介護【27】
2003年3月21日入院3日目ババの様子が気になり、私は早朝病院に向かった。
病室に入ってすぐ私は息をのみ、言葉を失った。私の目に飛び込んだ光景は・・・。何とも言いようのない・・言葉で表現ができないほどの・・・あァ〜・・お母さん!・・何という・・・。ショックだった。

ババはほとんど素っ裸に近い状態で「寒い、寒い」と震えていた。右手は点滴のルートがとられ、毛布や掛け布団は足元に折り返してあった。ババが自分でその布団を取り、掛けることは不可能な状態だった。ババは人一倍冷え性で寒がりなのに・・・。
職員に電気毛布を頼んだ。すると職員がババの左手側に回った。気がつかなかったのだが、ババの左手は縛られていたのだ。職員によると「トイレに行くといって聞かなかったり、とにかく体動が激しくて危なかった」という理由だった。
電気毛布を借りると、私は「お母さん、寒かったでしょ?寒かったよね?」と言いながらババに布団を掛けた。何もわからないババは後で私に繰り返し言った。「
寒い、寒いって思っていたら親切なお医者さんがきてね〜布団をかけてくれてねぇ〜ありがたかったわぁ〜!」
同室の患者さんによるとゆうべはずっと寝ないで「
ユリを呼んでー。家に帰るからユリを呼んでー。チーはいないの?チーを呼んでよー」と叫んでいたという。あ〜ぁ〜同室の方達も寝れなかったんだな・・・。私は同室の方に謝った。そして心の中でババにも謝った。家に帰りたくて・・寒くて・・点滴やらバルーンやらいろいろつながれて・・・ごめんね。ごめんね。
家では自由に寝返りができ、制限されることもない。それが治療のためとはいえ、24時間の持続点滴やバルーンカテーテルが留置された時、私ならどうなるのだろう?やっぱりババみたいにストレスになるだろう。そして昨今大きくクローズアップされている身体拘束。本人、家族、そして医療・介護側それぞれの立場で考える必要のある問題だ。理屈を抜きにすれば、家族としてその場面に出くわすことは本当につらく、心が苦しくなるものだ。

介護施設の拘束について(参考) 2005/12/18 「読売新聞/医療と介護」
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/kaigo_news/20051218ik07.htm
2006年03月06日 | 認知症介護・日常_1 | トラックバック:0 | コメント:2
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