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ババを襲う得体の知れない「影」
認知症介護【9】
「
アマさ〜ん、アマさ〜ん、ちょっと降りてきて!大事な用があるから」ある日の夕方ババに呼ばれた。
「どうしたの?」随分かしこまっている。「
大事な話があるから、ちょっとここに来て!聞きたいことがあるから ここに寝て!」とババは自分の横をポンポンと叩く。おかしい!様子がいつもと違う。また預かっているババの年金の監査かなぁ?(ドキッ(^_^;)) だけど、ババの周りから得たいの知れない黒いオーラが出ている。ちょっと違うかナ。逆らわずババのベッドに潜り込んだ。
「どうしたん?」「
・・・・・・」
しばらく間をおいてババが口を開いた。
「あのねぇ、・・・私はどこかおかしくなっているの?・・・頭がどうにかなっているの?・・・ぼけてきているの?」遠くを見つめるように、言いようのない不安に脅えるようにババが聞いた。「大丈夫だよ!おかしくないよ!歳ナリだヨ!歳をとれば誰だって忘れっぽくなるのは当たり前でしょ?もう90歳だもの」「
ウ・・ン・・・」「それだったら私はどうなるの?この若さでもうボケているんだから!ネっ?」「
ホントだねぇーその歳で今からその調子だったら一体この先どうなるんだろーねぇ・・・」 「
でもボケてどこかに走るようになったら、あんた達も大変だから施設にでも入れるようにしなくちゃネ」「うん、だけどお金ないからダンボールに入れて田舎に送ろうかナ?それとも、そこらの河原にでも連れていこーか?・・」「
・・・・・・」 おかしい!?ババが返してこない。
自分が認知症だとは夢にも思っていないババは、昼間ごはんを食べたことを忘れ、そしてそのことを嫁に言われ、ショックを受けてしまったのだ。(アホ嫁だヨ〜!)ババはわけがわからなくなり、頭の中が真っ白になり、混乱し、パニくってしまったのだ。いつもは「一眠りしたから忘れてしまったのヨ」と言われ、納得していたから・・・。(反省)。
認知症になってしまった本人の心の中をのぞき、描くことはできないし、その苦しみは活字にはならないのだとアホ嫁は思った。ババ、ごめんね。
2006年02月17日 | 認知症介護・日常_1 | トラックバック:0 | コメント:0
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