認知症ババのつぶやき(1)
認知症介護【76】
2006年4月26日今日はどうするの?
こうして生きていたら不安になってきた
でも生きていたら生きていて悪いって教えてくれる人がいるだろ?
何かわからない、それが病気なんだろ
どんな人にも不安もあるだろう
わけがわからなくなることが。
今、年金を出してくれているのは国なんでしょ?
国だから「あんた、生きていなさいよ」って!
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2006年05月26日 | ババのつぶやき | トラックバック:0 | コメント:2
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認知症ババのつぶやき(2)
認知症介護【80】
2006年6月3日
な~にがなんだかわっけがわっからない~!
後から来ると思ったのに、何してたの?
何でこなかったの?あんたがいないと全く何がなんだか・・・。
教会でヨシキにハル姉さん(認知症介護【47】参照)だって(遺骨)教えられたけど。そんなものを見せられても、私にはわからない・・・。
あとで考えたらあの中に姉さんの骨があったんだと思って・・・。
でもハル姉さんはいつも炊事場でガサガサしているから、そこらにいるような気がして・・・私にはどうしてもあれがハル姉さんだとは思えない。わからない・・・。今でもどこかにいて「よく帰ってきたねぇ」って言ってくれるような気がして・・・。
その後お母さんのお墓に行ったというけど、お母さんのお墓だとは思えない・・・。
今日はもう何もわからない。明日になったら「人間」になっているだろう!・・・。
2006年06月05日 | ババのつぶやき | トラックバック:0 | コメント:0
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認知症ババのつぶやき(3)
認知症介護【90】
こんな気分の悪い(具合の悪い)日はチーの横で寝ないとネ
ベッドから落ちて怪我でもしたらチーが怒られるからね。それでここに来て寝るんだよ!(居間の実母の横で寝る理由)
あ~~いい気持ち!(湯船につかって)
生き地獄だヨ~~。ア、ハハ、ご・く・ら・く・だネ
2人(ババとチー)
はお風呂の時だけは喧嘩しないね。
いくら自分の(チーの)
実家でももう飽きただろ?早く家に帰りたいねぇ。飛行機はいつ飛ぶの?
そうだ、帰る前にもう1度スミさんと会いたいね・・20分でもいいから・・・!
家に帰ってから そんなおしゃべりしないでヨ。ヨシキにとっては、何と言ってもお父さんが一番なんだから・・・!!(お風呂場でヒサオさんの事を冷やかされて)
2006年06月21日 | ババのつぶやき | トラックバック:0 | コメント:0
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認知症ババのつぶやき(4)
認知症介護【102】
★空襲時のこと★
実家が焼け残ったのはお父さんのおかげだよ・・・。
空襲にあった時、家の神棚にはもう火がついて燃えていたんだ。
それを、お父さんが、家の外に汲んであった水に
自分の着物を突っ込んで、それで火を消したんだよ。
着物はお父さんにしてはよそ行きの着物だったよ。
それが後々まで残っていたからね。
空襲中には避難壕を掘って、それから水も汲んで準備してあったの。
家から避難壕に逃げる間に体のすぐ横にやっきょうが落ちてきてねぇ。
そのやっきょうを拾っておけばよかったよ。
記念になったのにね・・・。
やっきょうをとりにいくのは、恐くはないよ。
その時のやっきょうが隣の村のノウアタという所に飛んでいって、
ノウアタをほとんど焼きつくしてしまったんだ。
2006年07月23日 | ババのつぶやき | トラックバック:0 | コメント:2
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認知症ババのつぶやき(5)
認知症介護【104】
夕べはすごく嬉しいことがあってね。
あぁ~!神様はいいようにして下さる!クリスチャン風が吹いたよ!マケ伯母さんの夢をみたの。
伯母さんは勝気そうに見えるけど、根はいい人なんだよ。
結婚はしたけど、離婚して子供はいなかった。
うちの兄弟は本当にいろいろお世話になったんだよ。
ただ養子夫婦とあわないみたいでねぇ・・・。
いいことを思いついたんだよ!伯母さんをこの家に呼ぼうって!
ヨシキもチーもきっとうまくやっていける。
この家でも、また姉さんの所に行っても喜んでもらえる。
姉さんは身体が弱かったから、一番多く世話をしてもらったんだ。
私はこの身体で迎えにいくのは無理だけど・・・。
そうだ!ユキオ(甥)に旅費を送って、伯母さんを連れてきてもらおう!
何ていいことを思いついたんだろう!
そう考えたらとっても嬉しくなって・・・。そこで目が覚めたんだ。
そのことを早くチーに教えようと思ったんだよ。でも、グーグー寝ていて起きないんだよ。(今は亡き伯母さんのことを、朝食時目を潤ませながら語る。)
2006年08月03日 | ババのつぶやき | トラックバック:0 | コメント:2
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認知症ババのつぶやき(6)
認知症介護【123】
(ババは郷里で一時、姪達の面倒をみていたことがある。)
思えば、あの子達(姪2人)が一緒にいたときは幸せだったねぇ
下の子は、朝学校に行きたくない時はグズッてね、
何とかだまして学校まで連れて行って、先生に頼んでね。
学校の帰りに先生が家に来た時は、その前にみかんを(木から)とって、準備しておいたものだよ。
あの頃、何もなかったからねぇ・・・。
あの子達の親が、「自分の子だから当たり前」 みたいに
あの子達を連れて行ったときは、本当にくやしくて、寂しくってね・・・。
もう人の子なんか育てるものじゃないって思ったよ。
ただ、その後あの子達の両親が家に呼んでくれたことがあって、
しばらく一緒に居ることができたんだよ。
2006年12月28日 | ババのつぶやき | トラックバック:0 | コメント:4
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